
投資物件の種類を確認しよう!
不動産投資は、株やFXよりも比較的リスクが低い投資方法として、近年投資家からの人気が高まってきています。
しかし不動産投資と一口に言ってもさまざまなタイプがあり、購入する物件によって全く異なるため、しっかりとそれぞれの特徴を把握しておく必要があるでしょう。
このコラムでは、不動産投資で購入する投資物件について「アパート投資」「マンション投資」「戸建て投資」の3種類を中心に紹介していきます。
種類①アパート投資
アパート投資では、丸ごと一棟を全部購入(土地も含めて)するケースが一般的です。1部屋だけ、つまり区分所有というケースはほとんどありません。
購入後はアパートのオーナーとなり家賃収入(インカムゲイン)を得る、または売却して売買差益(キャピタルゲイン)を得ていきます。
アパートの全部屋が自分の所有物となるため修繕のタイミングはもちろん、建て替えをするのか、それとも売却をするのかといった決定権を全て個人が握ることになります。自分の裁量で自由に方針を変えられる点は魅力であり、同時に難しさでもあるでしょう。
リスク分散が可能
一棟のオーナーとなっている場合、仮に空室があっても他の部屋から家賃収入が得られ補填できるため、利益が一切発生しないというようなリスクを分散することができます。
多額の購入費用が必要
アパート投資の一棟購入は、区分投資と比べると初期費用は高額になるため失敗した時のダメージは大きいですが、そのぶん利回りが良く大きなリターンも期待できます。ハイリスク・ハイリターンの投資方法といえるでしょう。
種類②マンション投資
一棟マンション投資
一棟マンションは区分マンションやアパートと比べてたくさんの入居者が見込めるため、評価額も高く金融機関のローンが利用しやすくなるメリットがあります。
長期間収益性を維持するためには、建物の修繕だけでなくオートロック・宅配ボックスの設置などニーズに合った改装をしていくことが有効になってくるでしょう。
区分マンション投資
区分マンションにはワンルームとファミリータイプの2種類があり、ワンルームは物件の数が豊富で、駅チカの好条件である可能性が高いことが特徴です。
一方のファミリータイプマンションは、投資用以外に居住目的で購入する層が多いため売却しやすいという特徴があります。
2つのマンション投資方法を比較
一棟マンション投資と区分マンション投資ではどのような違いがあるのでしょうか?
【収益性】
一棟マンション投資は基本的に億単位という高額の費用を必要としますが、一棟丸ごとを買取りオーナーになることで、部屋数に応じて多くの家賃収入を得ることができます。
対して一部屋単位で最少ワンルームから始めることができる区分マンション投資は、少ない資金で投資ができる手軽さが大きなメリットです。
【リスク】
複数の部屋を所有していれば空室が発生した際に他で補填できる可能性があるため、一棟マンション投資の方が空室に対するリスクは低いと言えるでしょう。
一方災害リスクの面では、区分マンションの場合購入する地域をバラバラに分散することで、被害を最小限に留めることができるメリットがあります。
【ローン・手続き】
一棟マンションの場合は不動産売買契約を一度締結するだけ、ローンも1回組んでしまえばそれで終わりです。しかし、区分マンションの場合は個別に購入した部屋の数だけそれぞれで不動産売買契約やローンを組む必要があります。
種類③戸建て投資
一戸建ての住宅を購入し、一般の人に賃貸して家賃収入を得る方法です。ファミリー層の需要が高いため、長い間暮らしてくれる可能性が高く、長期で安定した収入を見込める点が最大のメリットといえるでしょう。
ですが、入居してくれる人がいなくなった場合は一気に収入が0になってしまいます。そうならない為にも間取りや立地、周辺環境などを物件購入時にしっかり見極めることが非常に大切になってきます。
リノベーション次第で収益アップ
土地を含めた一戸建てのオーナーとなった場合、自由に手を加えることが可能となります。新築に比べて手ごろな中古の戸建てを購入しリノベーションを行うことで、高利回りを狙えるのは大きな魅力ですね。
管理がしやすい・費用が少額
マンションやアパートと違い戸建てには共有部分がないため、メンテナンスをする必要がありません。また、退去時のクリーニングやリフォームの機会も比較的少ないので、管理費用は少額で済むことが多いでしょう。
種類④その他の投資物件
ビル系区分物件
投資物件には居住用だけではなく、オフィスや店舗として使う事業者向けの区分物件というものがあります。ビル系の物件は、アパートやマンションと比べて収益が景気に左右されやすいという特徴を持っています。
投資物件には他にも「高齢者住宅などの福祉施設」「シェアハウス」「民泊」「駐車場・駐輪場」「レンタル物置」など、まだまだ多くの種類があります。
今回詳しく紹介した3種類の投資物件を含めて、自分に合った投資方法を選んでみましょう。少しでもその助けになっていれば幸いです。